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風疹の追加的対策(抗体検査・予防接種)について

厚生労働省では、近年の風疹患者の急激な増加、先天性風疹症候群の患者の報告を受け、確実に風疹を診断すること、改めて定期予防接種に対する積極的な接種勧奨を行うとともに、妊娠可能女性とその家族への予防接種の推奨、また産褥女性に対する風疹啓発を行ってきましたが、『風疹の追加的対策』として、昭和37年度~昭和53年度生まれの男性を対象に、あなたと、これから生まれてくる世代の子どもを守るために風疹の抗体検査と予防接種を受けることをすすめています。

 

対象者である昭和37年度~昭和53年度生まれの男性の皆様には、お住まいの自治体から、原則無料で風疹の抗体検査と予防接種を受けていただけるクーポン券が送られてきます。

 

この年代の男性の皆様には、過去に公的に予防接種が行われていないため、自分が風疹にかかり、家族や周囲の人たちに広げてしまうおそれがあります。

 

この年代の男性の皆様がこれから抗体検査を受け、必要な予防接種を受けると、免疫を持っている人が増え、風疹の流行はなくなると言われています。


あなた自身と、これから生まれてくる世代の子どもを守るために、ぜひクーポン券を使って風疹抗体検査と予防接種をお受けください。

※対象者へはクーポン券が届きます。

 

・昭和47年4月2日~昭和54年4月1日生まれの男性には、今年度(令和元年度)、お住まいの市区町村から、風疹抗体検査と予防接種のクーポン券が届きます。

 

・昭和37年4月2日~昭和47年4月1日生まれの男性には、来年度以降に届きます。市区町村によっては今年度中に市区町村で受け取ることもできます。ご希望の方は、お住いの市区町村にお問い合わせください。

 

われわれ理容師は、職業柄不特定多数のお客様に接するため、自身が感染したり、感染源となってお客様にうつしてしまうことが考えられます。

追加的対策対象者である方は、なるべく早く検査を受け、必要であれば予防接種を受けることが重要であると考えます。

 

詳しくは厚生労働省ホームページ

 

「風疹について」
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/rubella/

 

「風疹の追加的対策について」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/rubella/index_00001.html

 

をご覧いただくか、お住いの自治体担当部課へお問い合わせください。

 

 

※よくあるご質問

 

Q1:なぜ予防接種の前に抗体検査をする必要があるのですか?

 

A:対象者のうち、約8割の方については、既に抗体を保有しているという国の統計があるため、厚生労働省において、ワクチンを効率的に活用する観点から、まずは抗体検査により抗体価を調べていただき、十分な量の風しんの抗体がない(陰性)と判定された方のみ定期予防接種の対象としています。

 

 

Q2:過去に抗体検査を受けたことがあり、抗体価が低いと言われたことがあるのですが、抗体検査を受けずに、直接予防接種は受けられますか?

 

A:従来より実施している滋賀県風疹抗体検査事業による抗体検査や、事業所の健診等で抗体検査を受け、抗体価が低いと判定された方については、抗体価が定期予防接種の対象となる場合は、抗体検査を受けずに直接予防接種が受けられます。予防接種の際にはクーポン券とともに、抗体価の記載された記録が必要です。記録された書類を紛失された方は、再度今回のクーポン券で抗体検査から受けていただきます。

 

 

Q3:住んでいる自治体以外の医療機関でも受けることはできますか?その際、何か手続きは必要ですか?

 

A:受託医療機関であれば、全国のどこの医療機関でも受けることができます。事前の手続きは必要ありませんので、直接医療機関にご予約ください。各自治体の受託医療機関については、厚生労働省のホームページをご参照ください。

 

 

Q4:送付されてきたクーポン券を紛失(破損)してしまったのですが、再度送ってもらうことは出来ますか?

 

A:再発行させていただきますので、担当課までご連絡ください。

 

 

◇風疹とは


風疹は、風疹ウイルスによって引き起こされる急性の発疹性感染症で、風疹への免疫がない集団において、1人の風疹患者から5~7人にうつす強い感染力を有します。

風疹ウイルスの感染経路は、飛沫感染で、ヒトからヒトへ感染が伝播します。

症状は不顕性感染(感染症状を示さない)から、重篤な合併症併発まで幅広く、特に成人で発症した場合、高熱や発疹が長く続いたり、関節痛を認めるなど、小児より重症化することがあります。また、脳炎や血小板減少性紫斑病を合併するなど、入院加療を要することもあるため、決して軽視はできない疾患です。

また、風疹に対する免疫が不十分な妊娠20週頃までの妊婦が風疹ウイルスに感染すると、先天性風疹症候群の子どもが生まれてくる可能性が高くなります。